かせつのはきだめ

かせつは仮設であり、仮説でもある。

シカン展に行ってきた。

5月23日に福岡市博物館の『黄金の都 シカン展』に行ってきました~。福岡は当日雨がひどくて外出するには不適当な空模様でしたが、家でじっとしているのはあまりにも暇だったので・・・。おかげでバッグはびしょ濡れです。

福岡市博物館は特別展示がある度に行っています。前回は「ポンペイ展」でしたか。ギリシャとローマには(主に神話のおかげで)とても興味があったので、ものすごく楽しかったです。今回の「シカン展」もものすごくよかったですよ~。福岡では6月20日までですので興味のある方はお早めに。今回は本当におすすめですよ。

「シカン」はインカ帝国以前にペルーで栄えた文化です。金属の加工や黒色の土器を作る技術に秀でており、人々は豊かな生活を送っていたようです。シカン文化には文字による記録がないにも関わらず、発掘して出てきたものを考古学の様々な手法や学際的な方法を用いて、シカンの人々がどんな生活を送ってきたかを読み解くことができる。考古学という学問の醍醐味と大変さが同時に分かったような気がします。

今回のシカン展では、初めて音声ガイドをお借りして展示を見ました。うん、やはり音声ガイドがあった方が展示への理解が深まりますね。操作の仕方もペンの形をした音声ガイドの先を紙に記された番号に触れるだけという簡単さ。興味深いことがいっぱいあったので、時間をかけて回りました。

最後に3Dシアターがあります。専用眼鏡をかけると映像が立体的に見えるというあれです。圧巻だったなあ、やっぱり。博物館の展示技術も格段に進歩しているんですね。うまく使えば、伝えられることがもっと増えるかも。

5月23日はシカン文化の名付け親である島田泉氏と吉村作治氏のトークショーが開かれるということで、お話を聞いてから帰ることにしました。島田先生の考古学に対する情熱や真摯さが伝わってきました。このトークショーの様子が今日(6月6日)の深夜24時50分からRKBの『元気by福岡』で放送されるそうです。観れる方は是非ご覧ください!