かせつのはきだめ

かせつは仮設であり、仮説でもある。

『平山郁夫 シルクロードの軌跡 -人類の遺産にかけた画家の人生‐』に行ってきた

こんばんは。

本日の『今日のひとまとめ』はお休みです。代わりに今日行ってきた九州国立博物館の特別展『平山郁夫 シルクロードの軌跡 -人類の遺産にかけた画家の人生‐』について。展示を観ながら考えたことなどを書きたいと思います。

概要については九州国立博物館の公式HPに書いていることを観ていただければいいとして(→http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s27.html)あ、もしこれから平山郁夫展に行こうとなさっている方がいらっしゃったらこの九博のページを一度熟読してから特別展に行くとより深く理解が出来て良いかもしれません。

個人的にもっとも印象的だった展示は、バーミヤンの大仏の絵です。もう10年以上も前のことですが、タリバンによってあの大仏が破壊される映像をテレビで観た時の驚きを今でも覚えています。だからこそ平山郁夫氏が描いた破壊される前の大仏と破壊された後の大仏の絵を観ていると、人類にとって大きな財産が失われたことに対する残念な気持ちと、逆にそのような悲しい歴史があったことを覚えておかなければならないということを感じました。

平山郁夫氏は文化財の保護に積極的に携わった方だそうです。各地の遺跡の壁画の模写が本当にすごかった。こういうのって写真じゃ絶対ダメなんだろうなあ…。ゴッホ展の時は純粋に絵画を楽しむ感じでしたが今回の平山郁夫展は絵が描かれた背景というか、なんと言ったらいいのかなあ…どういう思いを持って絵を描いたのか?というようなことを考えながら展示を観ていきました。

展示を観ている時はちょっと駆け足気味で観ていたので、時間があればもう一度観に行きたいです。