かせつのはきだめ

かせつは仮設であり、仮説でもある。

よくありがちなことですが

昔何かの本で読んだ『悲しいほどに美しい物語』に関する話―

今日ふと前読んだ本に載っていたある物語のことを思い出しました。感動的で美しい物語だったはずなんだけど、どうしても話の内容が思い出せない。家に帰って本棚をあさりその本を見つけて読んでみたら、別にどうこう言うほどの話ではなかった―――

その話はドイツ文学案内 (1963年) (岩波文庫別冊)に最古のドイツ文学として紹介されていた『ヒルデブラントの歌』という物語です。30年ぶりに故郷に戻った騎士ヒルブラントが自分を父親だと知らない息子からの挑戦を受けて戦う、という話。昔の私は何に感動したんだろうか…。

こういうことってよくあると思いませんか?いつの間にか想像だけが広がって本物以上にいい話にしてしまったり、必要以上に期待して肩すかしをくらったり…。今日もなんだかがっかりしてしまったんですよね。人間って本当に身勝手だよなあ。